スマホ依存から脱却してもっと重要なことに時間を使う方法

私たちがスマホやSNSに時間を費やすほど企業は儲かる
私たちの注意や関心を集め、お金に変える経済は、アテンションエコノミーと呼ばれています。
ユーザーがコンテンツをクリックしたり滞在するだけで、広告を出している広告主や運営元の企業にお金が入ります。YoutubeやInstagramを例にとるとわかりやすいと思います。パーソナライズ情報や閲覧情報をもとにした関連動画を提案してきたり。
私たちの興味を引くために、もっとサービス上に長くいてもらうために、居心地のいい、抜け出せない、ついみてしまう作りになっているんです。
できるだけ長い時間そのアプリに滞在してもらうこと=ユーザーを依存状態にさせることに多額のお金が費やされている。ユーザーが依存してしまうことは、これらのアプリを作った企業側に半分責任があるのですね。
アテンションエコノミーが潤えば潤うほど、私たちを楽しませるコンテンツは増えるかもしれませんが、コンテンツを消費する側の時間と銀行口座の金額は決して増えることはありません。ただ時間だけが減っていくのです。
動画を視聴したり、他人の投稿を見る行為は受動的。受動的な視聴行為に時間を費やすほど、創造性を発揮したり、能動的に考えたりする機会は失われていくかもしれません。(目的をもった情報収集のためならよいかもしれませんが)
「時間があれば〜〜したいのに」といいつつ、スマホやSNSが手放せない
日中は仕事に追われ、帰宅後はソファに寝転がって、だらだらとスマホやSNSを見て就寝時間を待つ。
「もっと時間があればできるのに」「いつか時間ができたらやりたい」と思うことを、時間がないことを理由に先延ばしにしていませんか?

スマートフォンを使っていると、主体的に使わない限り、逆にずるずると主体性を奪い取られるような感覚があります。
私自身のことについて話すと、同年代に比べスマホをさわる時間は少ないと思います。
使うSNSは今のところ1つに絞っているし、スマホのホーム画面にアプリアイコンは3つしか置いていません。
でも何を隠そう、スマホネットショッピング(ネットサーフィン)を一度はじめてしまうと、ぬけだせない癖があります。しかもたちがわるいのは、何か欲しい服があるというよりは、欲しい服を探しすために永遠とGoogle検索を繰り返すこと。
あっかわいい!と思ってブックマークしたり、ブックマークしておいた服をふたたびチェックしたりして、気がつけば1時間くらい経過。ほんと、なにやっているんでしょうね….
本当にやりたいことは本を読んだりブログを書くことだったのに、なんとも無為な時間を過ごしてしまったものだと自己嫌悪に陥ります。
しかもだらだらブラウジングしてネットで購入した服って、届いていざ箱を開けてみると、商品ページの画像とイメージが全然違ったりするんですよね。。
最近さすがに懲りまして、実際に見て気に入った服だけを買うようにしようと心に誓いました。(この記事を書こうと思ったきっかけでもあります。)
ほかにもっとやりたいこと、大切なことがあるのに、スマホをつい手に取ってしまう。見てしまうのは、仕方ないといえばしかたない。なぜなら企業は、そのサービスにより時間を費やしてもらうために多額のお金をかけているのだから。
かといって、スマホを全く使わないとなると、不便を感じる人もいると思います。(特に行政関連のマインバーカードを使った申請など)
なので、スマホから得られるメリットは享受しつつ、それでいて主体性を奪いとられないような、「いいとこ取り」の使い方を模索しています。
こういった「もし〇〇だったら〜〜したい」に加え「いつか」「余裕ができたら」みたいな枕詞をつけてしまう方で、スマホが手放せない、SNSを1日何時間もみている方がいたら、ぜひ次の5つを試してみることをおすすめします。
スマホ依存から脱却するための5つのアイデア
さて、ではスマホから得られるメリットは享受し、主体性を奪い取られるような機能を徹底的に避けるには、スマホとどのような付き合い方をしたらよいのだろうか・・・というところなのですが、私が試している方法を5つ挙げていきます。
朝から晩までいつでもどこでも一緒、ベッドにもお風呂にも一緒に入っていたスマホをいきなり手放すことになると、寂しさも増すでしょう。
きっと、ひとりになることに慣れていないのです。通知やメールを24時間受け取るスマホと常時一緒だと、ひとりになれないですからね。
でも大丈夫です。少しずつなれていきましょう。
ひとりでいると、思考がクリアになります。
新しいアイデアも湧いてくるし、水面に浮かぶ鴨を15分だって20分だって見ていられます。通知がこなければね。
- スマホを触らなくなったことでできた余暇の時間にしたいことをあらかじめ決めておく
- ホーム画面には必要最低限の機能だけ配置する
- スマホからSNSアプリを消し、必要な時に目的を決めてブラウザからログインする
- スマホを持たずに外出することはなんらおかしくないということを実感する
- スマホ以外でできることはスマホ以外で行う
スマホを触らなくなったことでできた余暇の時間にしたいことをあらかじめ決めておく
なぜスマホ依存から抜け出したいのか、そしてできた時間で何をしたいのかorしたくないのか、
なんらかの目的がないと、途中で気持ちがくじけてしまうかもしません。
本を読みたい、ギターの練習にあてたい、ブログを書きたい、絵を書きたい、旅の計画を立てたい。
あなたの中に、眠っていた「いつか時間ができたら〜〜したい」はありませんか?
メモ帳や紙に書き出してみましょう。
ホーム画面には必要最低限の機能だけ配置する
以前、私の母のスマホを横目でちらっと見たとき、ホーム画面には何ページにもわたってびっしりとさまざまなアプリやブックマークが並んでいました。
手当たり次第に面白そうなゲームやアプリをダウンロードし、使うたびに膨大な量のアプリアイコンの中から探し出す。
きっとそういう方、多いのではないでしょうか。
「時間を確認したい」と明確な目的をもってスマホをひらいたものの、一度ホーム画面をみたら最後、鮮やかな色を放ち、赤いバッジで気を引いてくる他のアプリアイコンに気を取られ、そこからネットサーフィンやSNSの沼にはまってしまう。
という方も、多いのではないでしょうか。
私はそうでした。なので、
- スマホでしかできない
- 生活するのに最低限必要である
上記を加味してホーム画面を編集したところ、私の現在のホーム画面はこちらです!

カレンダー・メモ帳・Walletが並ぶ
ちなみに画面をみてお気づきの方もいるかもしれませんが、使っている機種はさして魅力的でもない(でも必要十分でちょうどいい)iphoneSE3です。
iphoneの最新機種のような、あの背面に大きな目が2つも3つもついたガジェットを、依存せずに上手く使いこなせる自信がないんです。
私はフリーランスで仕事をしており、仕事用スマホも兼ねていますが、最新機種でなくても特に問題は発生していないです。
スマホからSNSアプリを消し、必要な時に目的を決めてブラウザからログインする
スマホを持たずに外出することはなんらおかしくないということを実感する
スマホ以外でできることはスマホ以外で行う
スマホを触る最初のきっかけをへらすことで、「スマホが手放せない状態」になることは防ぐことができると思っています。
私の場合、スマホを手に取るきっかけはこんな感じです。
- 時間を確認したい
- 写真をとりたい
- モバイルPASMOにチャージしたい
- 銀行口座の残高を確認したい
- LINEメッセージを確認したい
- メールを確認したい
- Slackで何か連絡が来ているか確認したい
このようなきっかけからはじまって、iphoneを手に取ったが最後、ブラウジングから抜け出せなくなってしまう。
だから、この最初の要因をなくすのが(減らすのが)いいのかもしれないです。
たとえば、時間をiphoneで確認していたけれど、アナログの腕時計をするとか。
iphoneで写真をとるところ、カメラにするとか。ですね。
まとめ
と、こんな話をすると、なんでもできるのがメリットであるスマホなのに、その一部の機能を制限したり、ほかのもので代替したりするのって本末転倒だし効率悪いのでは?と思う方もいるかもしれません。
スマートウォッチをつけている方もよく見かけるようになりました。
もしスマホ・スマートウォッチ・タブレットなどあらゆるデジタルデバイスを連係して効率化したほうが達成しやすいよという方は、その方がいいと思います。
ただ、あらゆるデバイスを連携して一見効率的であるように見えても、気が散ってしまい本当に重要なことに集中できないという状態であればデバイスとの関係や、自分が主体性が保てているかを振り返ってみるのがよいのかもしれません。
人生で大切なこと、自分が幸せを感じられる時間の使い方から逆算して考えたときに、今この瞬間、主体的に何をするかを自分で選択できていることが大事なのかもなあと思います。
この記事が、スマホに依存気味で困っているという方だけではなく、スマホとの付き合いはほどほどにしたい、SNSを見るのに疲れてしまった…という方にも参考になると嬉しいです。