スマホひとつでオスロを散策!電子チケット購入から目的地検索までカバーするアプリ「Ruter」でトラムに乗ってみた
ノルウェーの首都オスロの交通機関はどうなっているの?
日本でよくある「どこからどこの駅まで乗るといくら」という料金体系ではなく、たとえば1dayチケットを購入すると、24時間のあいだにエリア内でどの交通機関に何回乗ってもOKというイメージです。
エリア制なので、パスを買うときエリアを指定する必要があります。エリアはオスロの中心部を中心に広がっていくイメージです。
オスロ市内のみ観光したい場合は「ゾーン1」のみのパスを購入します。
気軽に散策するなら縦横無尽に走るトラムに乗ろう!
運がよければ旧車両に出会うことも!
オスロで見かけるトラムの9割が新車両だったのですが、まれに旧車両も見かけました。
歴史を感じます。
ポールの色など、この部分は新車両に引き継がれたのだろうなあと思う部分が。
新車両と異なり、旧車両のトラムの出入り口には2〜3段の段差がありました。
出入り口付近のボタンは、ベビーカーを利用している人のヘルプボタンでしょうか・・?
オスロでトラムに乗るためのチケットを購入する方法
チケットはどこで購入すればいい?
いざトラムに乗ろうと思っても、改札はもちろん、券売機も見当たらない。
かといって停留所に係の人がいるわけでもないし、日本のように交通系ICがあるわけでもない。
ではどうやって・・?ですよね。
トラムに乗るための乗車券を購入する主な手段は3つあります!
- アプリRuter上で購入
- カスタマーサービスやキオスクで購入
- 7-ELEVENやNARVESEN等のコンビニで購入
アプリ「Ruter」で購入する
アプリ「Ruter」上では、電子チケットを購入することができます。
7-ELEVENやNARVESEN等のコンビニで購入する
紙のチケットは、街中の7-ELEVEN(ノルウェーにもある!)やNARVESEN(ノルウェーに370店舗を構えるコンビニ)などで購入できます。
紙のチケットの使い方は簡単で、トラムに乗ったら、車内の柱にあるQRコードリーダーにかざすだけです。
私が1週間の滞在中に紙のチケットをかざしている人を見かけたのは1〜2人ほど。キャッシュレス社会の底力を垣間見ました。
トラムに乗る際に気をつけたいこと
オスロの公共交通機関(トラム、バス、地下鉄)は基本的に信用乗車制です。
(オスロ・ガーデモエン空港からオスロ中央駅を結ぶ特急列車「FLYTOGET」は別途チケットを購入する必要があります)
有効期限内のチケットを持って乗車していれば、乗車時に誰かに見せる必要はありません。
信用乗車制の公共交通機関をはじめて利用しましたが、社会が人々を信用していることのあらわれのように思えました。
逆に言えば実際にチケットを購入していなかったり(無賃乗車)、有効期限切れでも乗れてしまうのですが・・
チケット持っているよね、ということが暗黙の了解とされているんですね。
抜き打ちの車内検察時にチケットを提示できるようにしておこう!
とはいえ、本当にチケットを持っているかどうか、抜き打ちの車内検察がたま〜に入るようで。
実は私、トラムに乗っているときに一度、抜き打ち車内検察を経験したんです。
ハンディスキャナーを片手に係の男性が車内に乗りこんできて、乗客たちは慣れたようにスマホの画面を彼に見せ、彼はハンディスキャナーでQRコードを読み取っていました。
アプリ「Ruter」には車内検察の際に提示する画面があり、QRコードを係の人へ提示します。
ちゃんとチケットを購入したよということを証明するわけです。
係の人も黒いジャンバーに黒いズボンと、パッとみて係員とわからない服装をしていたんですよね・・。
抜き打ち車内検察があることを下調べしておいてよかったです。知らなかったら、相当焦っていたと思います。
アプリ「Ruter」のすごいところ
紙のチケットか電子チケット、使いやすさで選ぶなら断然「Ruter」だと思います。
私のように旅行目的でオスロを訪れる人や、現地の地理によほど詳しい方でなければ、Ruterを選んだほうが移動がラクです。
理由としては・・
- チケット購入から目的地検索までカバーするオールインワンアプリ
- リアルタイムでトラムやバスが近づいてくる様子がわかる
- 使っていて心地よい機能とデザイン
チケット購入から目的地検索までカバーするオールインワンアプリ
Ruter上ではチケットを購入できるだけではなく、最寄りのバスやトラムの停留所、地下鉄の駅を探すほか、乗り換え検索もできるんです。
オスロのトラムは1箇所の停留所に、行き先の異なる車両が停車します。
私のような旅行者にとっては、Googlemapなどで現在地と目的地の最寄りの停留所を調べるので精一杯。
Ruterを活用すれば、目的地を入力するだけで
- 目的地の最寄りの停留所
- 現在地から停留所までの所要時間
- 乗換案内(トラムまたはバスのみ、トラム+バス、バス+地下鉄などの組み合わせもあり)
が表示されます。
Ruterがあることで、初めて訪れる土地でもさくさくと散策することができました。スマホアプリのある時代にオスロにいって本当によかった〜!と心から思いました。
トラムやバスが近づいてくる様子がリアルタイムでわかる
トラムやバスが現在地に近づいてくる様子がリアルタイムで表示されたのには感動しました。
Ruterでは、乗りたい便があと何分で到着するかが表示されますが、「あと何分」と文章だけで伝えられるよりも、実際にマップ上でトラムやバスの現在地をリアルタイムで表示してくれたほうが、わかりやすいように思います。
アプリのデザインには詳しくないのですが、ユーザー心理を考えた機能だと想像しました。
使っていて心地よい機能とデザイン
これは普段日本で使っている交通系アプリ影響かもしれないのですが、交通系のアプリって、探している機能が見つからなかったり、動きがもさもさしたり、説明がまわりくどかったりしてあまりユーザーフレンドリーではないイメージがあったんです。
でもRuterはその対極にあって、日本でも使い続けられたらいいのにと思うくらい、いつまでも使っていたくなる機能とデザイン性を備えたアプリでした。