産後ケアって何するの?メリットは?ショートステイの1日の流れも紹介
産後ケア制度ってご存知ですか?
2023年の暮れに第一子を出産し、育休を取得した夫とともに育児を開始したものの、夫の2ヶ月間の育休が終わる頃には、私は心身ともにへとへとに。
妊娠中に自治体から産後ケアの案内をされていたので、この機会にぜひ活用してみようと思い、産後ケアを申請したのでした。
産後ケアはこれまでに3回利用したのですが、いずれも「利用しないともったいないのでは?」と感じるほど、利用してよかったと感じた制度だったのです。
しかし、産後ケアをとりまく現状についてネットで調べてみると、産後ケアの存在自体が認知されていなかったり、自治体によっては利用料の割引制度があっても気軽に利用できないほど高額であったり…。
少しでも多くの方に産後ケアについて知ってもらい、誰もが利用できる制度になってほしいという願いから、記事を書くことにしました。
今回は「産後ケア」について知りたい向けに、産後ケアとはどのようなサービスか、実際に産後ケアで過ごす1日についてご紹介します。
- 産後ケアの実際の過ごし方やメリットを知りたい
- 出産後、頼れる人がいない環境で育児をする予定
- 妊娠中で出産後の情報収集をしている
産後ケアって何?どんなことするの?
産後ケアとは
出産後の女性と赤ちゃんが、助産師の方からケアを受けることができる制度です。産後ケアは、助産院や産院などの施設で、日帰りでショートステイあるいは宿泊などの形で利用することができます。
産後ケアには、宿泊型・日帰り型・訪問型の3種類があります。
- 宿泊型…助産院や産院に宿泊する
- 日帰り型…助産院や産院に1日ショートステイする
- 訪問型…助産師の方が訪問してくれる
これらの他に、産後のケアを目的とした施設として「産後ホテル」がありますが、首都圏や都市近辺に限られ、施設が充実している分、一泊あたりの価格が高額となります。連泊が条件のところが多いです。
産後ケアの費用面
気になるのが、産後ケア利用時の費用面ではないでしょうか。
充実したサービスを提供している助産院等では、施設へ直接予約をすると1回の利用料が数万円かかることも。
産後ケアは、各施設が自治体と連携している場合が多く、自治体を通して予約すると割引価格で利用ができる可能性があるのです。
活用できる制度はフル活用したい!
私が住む自治体では、市内の産院や助産院で産後ケアを利用することができました。
参考までに、私が自治体経由で予約申請をして産後ケアを利用した時の負担費用と利用可能月齢をまとめておきますね。
費用 | 利用可能な月齢 | |
産院での産後ケア | ショートステイ‥1,000円 宿泊…7,500円/日 (宿泊は2泊目以降3,500円) | 生後2ヶ月まで利用可 |
助産院での産後ケア | ショートステイ‥2,000円 | 生後12ヶ月まで利用可 |
産後ケアととりまく現状
ついでに、産後ケアの認知度や利用率が知りたくて調べてみました。
妊娠・出産を経験しなければ知らない制度でした。
調べてみると、産後のケアを必要としている人は多いのに、費用面が高額なケースもあり、利用をためらう方が多い自治体もあるとのこと。
また、「本当に必要としている人に限定している」ため「希望しても利用できないことがある」自治体もあるようでした。(出典元:https://www.asahi.com/articles/ASP697DW7P63UOHB00X.html)
「里帰り」という言葉は残っていても、祖父母世代も現役で仕事をしている時代。親戚と離れて暮らしており、産後に気軽に誰かに頼ることができない人は案外多いのではないかと思います。
夫婦2人で子育てができたとしても、キャパシティーの限界がやってくる経験、育児をした方ならひとつやふたつ、思い当たるのではないでしょうか。
行き詰まってしまいもうどうにもこうにもならないと思ったとき、たった1日でも助けを求める場所、誰かが話を聞いてくれる場が、命綱になると思うのです。
私自身は、夫が2ヶ月の育休をとって2ヶ月間は2人で育児をしていましたが、それでもはじめての育児で右も左もわからない手探り状態で、心身ともに休まらないことが多々ありました。
ふたりでも大変なのに、ひとりでこなしている方も多いと思います。
産後ケアが「本当に必要としている人に限定」されずに、誰もがアクセスしやすい制度になることを祈っています。
私の産後辛かった体験談についてはこちらの記事に書いています。
産後ケア利用中の過ごし方
私がショートステイ(日帰り型)を利用した2つの施設では、産後ケア中にどのように過ごしたいかについて、担当の助産師の方と相談して決めることができました。
赤ちゃんと個室で一緒に過ごすことも、赤ちゃんを助産師の方に預かってもらい休息の時間に充てることも可能です。
産後ケア中は、助産院や産院の個室を割り当ててもらうことができます。
ほとんどの施設で食事が提供されますし、施設によってはシャワーや入浴が可能なこともありますよ!
産後ケアを利用するメリット
実際に産後ケアを利用してみて、ここがよかった!と思ったポイントをご紹介します。
- 困りごとや不安を助産師の方に相談できる
- 自分ひとりで休息する時間ができる
- 家族以外の大人と話すことで気分転換になる
産後ケアの1日の流れは?
私が実際に助産院で産後ケアのショートステイ(日帰り型)を利用したとき、どのように過ごしたのか、1日の流れをご紹介します。
ショートステイの利用時間は10:00〜16:00でした!
今回利用した助産院は自宅近辺。自宅から遠すぎるとかえって疲れてしまいそうなので、近隣の助産院で産後ケアを希望したのです。
助産師の方が淹れてくださったハーブティーをいただきながら、日ごろの赤ちゃんの様子についてや、産後ケア中の過ごし方の希望(ひとりで休息したいか、母子一緒に休息したいか)について話しました。
今回の助産院には、利用者がひとりで休息できる畳敷きの個室がありました。
ふかふかの布団にルイボスティー、本など、ずっと滞在したくなるほど居心地がよいスペースでした。ここでひとり、休ませてもらいます。
ここで、ランチタイム。助産師の方が別部屋で赤ちゃんを見ていてくれるので、落ち着いていただくことができました。
こちらの助産院では、ランチは持参することになっているようなのですが、産後ケア利用料+500円でお弁当を用意くれるとのことだったので、ぜひ!とお願いしました。
彩りあざやかなお弁当と美味しい豚汁は、本当に身体に沁みます。
こちらの助産院には、浴室があります。
複数の岩塩のバスソルトから好きなバスソルトを選べるなど、ところどころに利用者がリラックスできるような心遣いが感じられました。
それにしても、ランチを食べてお風呂に入って…というのは、温泉旅館での過ごし方と何ら変わりはありません!なんと素敵なこと!
入浴が終わったら個室に戻り、ふたたびひとりで休息を。
子どもが生まれて以降、家で熟睡できる機会があまりないので、本当にありがたい。ひとりで過ごす充電時間は必要だなと思いました。
ショートステイは16:00で終了です。
本当にきめ細かな対応をしてくださる助産院で、私が休息できたのはもちろん、赤ちゃんも助産師の方に遊んでもらい、親子ともどもケアしてもらったような気がします。
困ったときや行き詰まったときに気軽に相談できる場所が近隣にあるということが、養育者にとって本当にありがたいことに感じました。
まとめ
以上、「産後ケアって何するの?メリットは?ショートステイの1日の流れも紹介」でした。
産後は想像以上に心身が休まりません。
そんな時、産後ケアを利用して助産師の方に日々の不安を相談できたことは、回復のために必要なことだったのだと感じます。
産後ケア制度はまだまだメジャーではない現状がありますが、出産後に仕事に戻る方も、育児を継続する方も、それぞれが出産後の心身を回復して再出発するための止まり木のような場所として、気軽にアクセスできるような制度になることを願ってやみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。いかがでしたか?
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