私と生理との、終戦記録①〜生理を止めるために婦人科へ行った話〜

Risa

大切なのは、「辛かったら戦わなくてもいいこと」を知り、勇気をもって戦いをやめる決断をすることだったのかもしれない。

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前置きとして、生理についてわりと公で話すひと、話したくないひと、年齢層や置かれた状況によってさまざまだと思います。

私はというと、生理の話題は最近オープンな印象がありながらも、やっぱりちょっとセンシティブで個人的な話題だよなあと思いつつ、

でも会社員のときは生理休暇など企業に整備された制度を平均的なひとよりも使ってきたほうで、これまでの人生で、生理関連の不調によるハンデを負うことが多かったように感じる身なので、シェアしても大丈夫かなと思っています。

(今はわからないですが)生理とか性教育面って、私たちの世代だと親からはもちろん、学校教育の場でほとんど詳しく教えてくれなかった記憶があります。

【インタビュー】大人が変われば子どもも変わる。助産師・瀧野ゆかりさんが包括的性教育を伝える理由
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辛くて悩んでいるひとに情報が届くのであれば、むしろ個々の経験はどんどんシェアしたいなあと感じています。

ちなみに具体的な薬の名前などもだしていますが、医療従事者ではないので名称だけにとどめておくつもりです。

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耐えるものだ、仕方ない。

そんな言葉を、まだ聞いたり見かけることもある。

人によって、解釈は様々だと思う。今回は、私自身の感じ方について話します。

(ほとんど誰もにとってそうであるように)振り返ると、私と生理との関係は、かなり苦しいものだった。

中学生のとき、はじめて自分の身に生理が起こった時、トイレで自分の真っ赤な血をみて、この世は不平等だとひとり泣き、憤ったのを覚えている。

こんなことが起こらなくて済む、男子が心底うらやましいと思った記憶がある。

受験本番の時、思いかえせば生理前の不調だった。

頭が朦朧とした状態で、英文は読めるのに意味が理解できない。日本語すら理解できない。一段落読み終えたとき、さっぱり内容を覚えていない。

そんなこんなで、生理前の期間に集中していた私の大学受験は、センター試験以外の私大入試日の結果は散々だった。

私の親が、あるいは学校教育が、ピルを使えば生理を移動できることを、どうして教えてくれなかったのだろう。今みたいに、検索できる環境が発達していて、ほしい情報がすぐに手に入ればよかった。

大学受験が終わったからとて、生理の影響から解放されることはなかった。

大学を卒業して会社に入社したとき、決められた時間で、決められた場所で、決められた態度で働かなければいけない環境と、生理前に精神的に不調をきたす私の身体との相性はとても難しいものだった。

生理前のわずらわしさ、憂鬱から逃れられるならと、なんでも試した。漢方が入ったハーブティーを飲んだり、アロマオイルを買ったり、ハーブ入りの岩塩の入浴剤につかったり。

それでも辛くて、会社員時代、とくに2社目では1年分の有休を年度中にすべて使い切り、生理休暇を使い倒すことでなんとか凌いでいた。

だから、ある日ネット記事で「月経を止める」という言葉を目にしたとき、目から鱗だった。

ないほうが、むしろQOLが上がると。

産婦人科の権威が提唱する 女性のQOL(クオリティオブライフ)を上げるための 「月経を止める」、という新しい選択
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すぐさまブックマークし、「生理 止める方法」で検索をかけた。

今まで毎月の半分の期間、私を苦しめていたものは、どうやらなくてもいいものらしい。

じゃあ、もう、私は、苦しむことを終えてもいいのかもな?と。

でもまって。

「生理って、嫌だったら止めてもいいんだよ。むしろ止めたほうが病気のリスクなくていいよ」と、生理が初めて来た段階で、なぜだれも教えてくれなかったのだろう。

私が中学生くらいの時、当時生理に関して耳にした情報は、実際に生理が起こった時の処置の仕方だけで、あとは友人から聞いた情報がほとんどだった記憶がある。

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「生理 止め方」で調べていると、血栓症など、飲むことで別のリスクがある薬もあるようだった。

そのなかで、ジエノゲストという薬があるのをみつけた。

「調べてみたらジエノゲストという薬はリスクもなく、安全だと思って。生理前の精神症状が重くて、できれば生理をこなくしたいんです。」と、婦人科で伝えた。

担当医の先生は、「うん、ジエノゲスト、いいと思いますよ。」とふたつ返事でOKをくれた。

ディナゲストを処方してもらうことが決まると、ジエノゲストのリーフレットを一緒にみながら、副作用として更年期のような症状がでるかもしれないことと、一応内診をしてから処方しますと言われ、内診室で診察。

リーフレットを一緒にみながら説明してくれた

1ヶ月分のジエノゲストの処方箋をもらった。

「次の生理期間の2日目から、朝晩2回、なるべく12時間おきに、1ヶ月継続して飲んでみて。体調に影響がなかったら、つぎは3ヶ月分くらい渡せますからね」といわれ、病院をあとにした。

病院にいって薬を処方してもらっただけではあるけれど、自分の人生に対して、なにか大きな決断ができたような気分だった。

ちなみに、自宅の近所にあるいつもお世話になっている薬局へ処方箋をもっていったら、ジエノゲストの在庫はないからほかの薬局へ行ってほしいと言われた。

予想はしていたけれど、まだまだこの薬が必要な人がいるということが想定されていないことが多いのだろうなあと思った。

処方してもらったジエノゲスト

まだ服用していないのでどうだったかのお話はできないけれど、またそのうち、薬を飲んでみた記録を書いてみようと思います。

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